ほとんどの語学学校では留学生は土日にマルタに到着し、滞在先で過ごした後、次の月曜の朝から本格的に学校生活が始まります。
学校の授業はレベル別にクラス編成がされ、自分と同じくらいのレベルの人と一緒に授業を受けることになります。
では実際にどのようにクラス分けをするかは留学前にも気になるところですよね?
今回は私が在籍したMagister Academyでの初日のクラス分けと授業の様子についてお話していこうと思います。
スポンサーリンク
クラス分けの方法は??
Magisterでは学校に到着後の最初の月曜日から授業が始まります。
授業は通常朝9:00からですが最初の月曜日だけは8:00に、その週に到着した生徒が集められてクラス分けテストを受けます。
テストは最初に筆記試験を受けて終わった人から、別室で先生と1対1のスピーキングのテスト
という流れでした。
筆記試験3~4択の単語を文章の空欄に穴埋めしていく形式がメインで日本でやるような文法や発音のような問題はなかったです。
スピーキングは「仕事は何か?」「なんでマルタを選んだのか?」「マルタで何を楽しみにしてるか?」
のような内容でした。
気になる雰囲気は…
完全に雑談です(笑)
友達と無駄話してるのとあまり変わりません。
試験や面接のような雰囲気は全くなくとても気軽に話すことができました。
テストでは難しいことを言う必要はなく、
「海がきれいだから」程度のことが堂々と言えれば大丈夫ですよ。
スピーキングというと慣れない方は不安に思うかもしれませんが、相手は語学学校の先生です。
普段から英語をあまりわからない留学生とたくさん話しているとても理解のある方たちなので、安心して単語だけでも伝えてみてください。
ちなみに海外の語学学校のクラス分け「あるある」なのですが、こういったクラス分けは筆記試験に重点が置かれてしまうことが多く、普段学校の授業や受験などで筆記試験の勉強を多くしている日本人や中国人といったアジア人がどうしても上の方のクラスに行ってしまうという傾向があり、他の地域の学生から不満が出るというようなことがよく起こります。
たしかにスピーキングならヨーロッパ人のほうがしゃべり慣れてることが多いのですが・・・
その点このMagister Academyではスピーキングにもそれなりの重点が置かれているなと感じました。
どんなクラスがあるの??
Magister Academyには
1.Biginer
2.Elementary
3.Pre-intermediate
4.Intermediate
5.Intermediate+
6.Upper-Intermediate
の6つのレベルに分かれ、それぞれ午前クラスと午後クラスがあります。
本来はこの他に「Advanced」という最上級クラスがあるのですが、Magister Academyではそのクラスがなく、希望者で進級試験に合格すると姉妹校で受けることができます。
私個人の感覚でこれらのクラスのレベルを大きく分けると
Biginer
Elementary
Pre-intermediate
Intermediate
Intermediate+
Upper-Intermediate
となります。
Intermediate+以上のクラスになると皆かなりの英語力があり、自分の仕事のことや、自国の政治や経済を話せるような学生も多くなります。
逆にBiginerやElementaryクラスでは「Hallo」と「Thank you」くらいしかわからない人たちもいて、ゆっくり丁寧に英語を学んでいけるといった雰囲気。
私はスピーキングは比較的得意なのですが筆記はそれほどなのでIntermediate+からのスタートでした。
スポンサーリンク
授業はどんな雰囲気??
私が参加した午前クラスは10人~多い時で15人くらいのクラスでした。
勝手なイメージでみんな結構時間にルーズかなと予想していたのですが、みんな基本的に9:00の開始時間を守っていました。
担当の先生はマルテスという50代のおばちゃん先生でした。
マルテス先生はマルタ人です。
とても穏やかな先生でした。
たまに遅刻した生徒が「I’m sorry」といいながら教室に入ってくるといつも
「Better late than never」
(遅れた人に来ないよりはよかったとフォローする表現)
と微笑みながら声をかけるのが印象的なやさしい先生でした。
授業で何するの??
テキスト
授業は一応、テキストのトピックに沿って進められます。
教科書1冊に12~13のトピックがあり、1トピックを1週間かけてやるイメージです。
なので私のような12週間の留学生がちょうど1冊コンプリートするようなカリキュラムです。
授業の特徴としてはスピーキングの機会がとても多いことです。
例えばテキストでショッピングがお題の場合、みんなそれぞれ自分の国のショッピング文化を紹介しあい、それに対しお互いに質問したり、先生から質問されたりします。
ただし文法も結構やります。
教科書に文法問題が載っておりそれを各自でやり、隣の人と答え合わせするという形式。
やはりここでも、自分のそう答えた理由を相手に説明する必要があるので、スピーキング力は鍛えられます。
文法問題では日本人が圧倒的な力を見せつけます。
先生が文法を説明している間、日本人以外は必死にノートをとっているのに対し、日本人には当たり前すぎてぼーっとしてるといった風景をよく見ました。
「Be ~ing」 なんて今更ノート取りませんよね笑
日本以外の学生のすごいところは苦手な文法でも常に自分の答えに自信満々なところです。
文法問題の答え合わせで日本人と他の留学生の答えが食い違うと、基本的に日本人の答えが当たっているのですが、しかし彼らは毎回自分の正当性を堂々と説明してきます。
前回までの間違いなど関係ないのです。
この辺は見習って堂々と自分の意見を言えるようにならないとと思いました。
ゲーム
先生によってだいぶ違いがあるようですが、授業中にみんなで英語を使ったゲームを楽しむクラスもあるようです。
ほとんどのゲームがチーム分けをして行うものなので、同じチームになったほかの学生とは急に仲良くなったりします。
私のお気に入りは、お題の単語をその関連ワード以外の表現で相手に伝え、正解に導くというゲームでした。
語学学校には大人の人もたくさんいますが、みんなで必死に英語のゲームをするのがとても楽しかったです!
ゲームの頻度は先生によってかなり違うらしく、ゲームをたくさんやってくれる先生は人気があり、逆にテキストばかりの先生は陰口を言われるなんてこともあります(笑)
スポンサーリンク
テストはあるの??
Magister Academyでは毎週金曜日の授業の前半に昇級テストもしくは復習テストがあります。
上のレベルに上がりたい人はいつもの教室とは別室で昇級試験にチャレンジし、それ以外の人はその週に学習したところの復習テストを受けます。
この2つのテストは頑張っていい成績を取りたい人にとっては意外に難易度が高いです。70%くらいならだれでも取れますが、80%や90%を超えようとするとこれがなかなか点が伸びない!
日本人ではあまりいませんでしたが、他の国の留学生にとって少しでも上のクラスに上がって帰国するというのはその後の職探しや学校受験に影響するとても重要なことのようで、
テスト前はみんな夜遅くまで頑張って勉強していました。
小テスト
小テストの場合はその週にやった部分がテスト範囲となり、そのトピックで習った単語や表現が出題されます。
リスニングテストもあります。
ただこのリスニングテスト…
けっこう難しいです(汗)
その週のトピックが「TV」だったときは、実際にテレビ番組の1シーンが放送され、その内容が問われました。
テレビの1シーンなので完全にネイティブスピードです。
スラングなどは出できませんが上級クラスの人でもかなり苦戦していました。
昇級テスト
の試験範囲はそのレベルのテキスト1冊全部です。
前述のとおりテキストは12週間で1冊終わるようにできているので、基本的に授業でやっていないところを自分で勉強する部分も多くあります。
テキスト1冊に大体12~13のトピックがあり、おさらいするだけでも大変でしょう。
試験形式は小テストとほぼ同じですが出題範囲が広いため
難易度は全然違います。
どの学生も昇級試験を受けると決めてからはほぼ受験生状態で1日中テキストを持ち歩いている人も珍しくありませんでした。
結果発表
小テストは終わったらその場で授業中にみんなで答え合わせをします。
1問1問誰かが先生に名指しされて答えていくスタイル。どの国の生徒でも先生に当てられるというのは苦手なようでみんなが目をそらすのがとても面白かったです。
昇級テストの発表は月曜の朝です。受付の脇の壁に合格者が貼りだされます。
授業は月曜から始まりますので、要するに
「今日から君は〇〇クラスだ」
と当日に言われるわけです。
ちょっと急すぎますよね。
運が悪いと時間帯も変わります。先週まで午前クラスだったのに朝起きて結果を見たら今日から午後クラスみたいなことも十分ありえます。
ただしこれは試験を受ける前なんとなくその時の学生数などから予想はできるので昇級試験を受けるタイミングである程度コントロールはできるでしょう。
まとめ
今回はMagister Academyでの授業とテストについてお話ししました。
南の島の留学で勉強なんてするのかな?と思っていましたがみんな意外に真剣にクラスに参加していて、テスト前ともなればむしろガリ勉状態になっていることにびっくりするとともにとても励みになりました。
昇級試験はとても大変ですが受かると達成感はハンパじゃないです。
友達に受かったことを報告するとすごく喜んでくれて感動します。
逆に昇級試験のために頑張っていた友達が試験に受かったときは自分の時よりうれしいですよ。
授業というのは自分から声をかけなくても強制的に他の学生と話す機会を持てる貴重な場なので、もし留学生活で友達ができるか不安に思う方はぜひ授業に積極的に参加してみてくださいね。
スポンサーリンク
コメントを残す