前回の記事では自衛消防技術試験とはどんな試験かをご紹介しました!
ただ、概要だけでは実際の試験がどんな感じかは全然イメージできませんよね?
テキストは公式だけだし、ネットにもそれほど情報が載ってない…
私も受験前は情報不足で自分が出来ているのかどうかすらわからない状況でした。
今回の記事では私の当日の試験の流れをお話ししたいと思います。
スポンサーリンク
当日集合時間
地を試験会場は「東京消防庁神田消防署」の6~8階で行われます。
自衛消防試験当日は朝9時から試験前のガイダンスが開始されるので、皆さん8時台から建物の前に並んで、8時半ごろになると順番に建物の中へ入っていきます。
現在コロナウィルスが流行っていることもあり、入り口で手指消毒を求められ、その横にはサーモカメラで体温を監視してる係員さんまでいました!
まさに厳戒態勢!
建物に入るとすぐにエレベーターホールになっており、設置してあるモニターを見て自分の試験会場を確認します。
私は8階でした。
エレベーターは混んでいるので体力に自信のある人は階段で行くこともできます。筆記試験ってどんな感じ??
筆記試験
試験会場はかなり大きなセミナールームのような所でした。
9時から係員が説明を始めて、9時20分に筆記試験が始まりました。
筆記試験は「火災に関する基礎的な知識」が10問、「消防関連法令」が5問、「自衛消防業務に関する実務」から10問出題されます。
難しいのはそれぞれの分野で60%以上正解しないと合格できないということです!
つまり、「火災に関する基礎的な知識」で6問以上、「消防関連法令」で3問、「自衛消防業務に関する実務」で6問以上です。
特に「消防関連法令」の5問中3問以上は結構プレッシャーです。
試験問題は公式テキストセットの問題集に乗っている問題とほぼ同じ問題が出ていました。
一字一句同じなデジャヴ感満載な問題も多く出ます。
ただし、たまに見たことない問題も出てきました。
私の時は「地震」や「屋外消火栓」に関する問題がでましたね。問題集には載っていません。
ただし6割取る程度ならわからなくても問題ないと思います。
見たことある問題の方をきっちりやりましょう!
試験時間は75分ありますが、マーク式が25問だけなので早い人なら10分で終わってしまうと思います。
私は15分ほどで終わりましたが、そのあとが超ヒマでした…
30分ほど経った9時50分、終わっている人は退出許可がでます。ほとんどの人がここで出ている感じでしたね~。
スポンサーリンク
お昼まで待機
筆記試験が終わると、合格発表の12時まで自由時間です。
建物の4階に休憩スペースがありますが、大体の人が外のカフェなどで時間をつぶしていたようです。
私は駅前のカフェで、この後に続く実技試験の勉強です!
実技は「集合方式」と「個別方式」に分かれていますが、個別の前にまた待ち時間はあるので、この時間は集合方式を勉強しました。
「集合方式」は実技と言いつつの筆記試験です。
屋内消火栓(2号)の放水手順を記入してください
1.屋内消火栓を選定する
2.消火栓の扉を開く
3.筒先を取り出す
4.開閉弁を全開にする
5.ホースを延長する
6.ノズルの開閉装置を開く
7.放水する
…といったようなことをひたすらノートに書いて暗記していきました。
2時間ほど余裕があったので、結構ガッツリ勉強できました!
ちなみに午後の実技試験は受験番号によっては何時間も缶詰にされるので、ご飯はこの時に食べておきましょう!
筆記試験合格発表
合格発表は12時5に入口のところに貼り出されることになってましたが、私が5分蔵前に行くとすでに貼り出されていて、周りに人だかりが出来ていました。
結果は無事合格!!
なんか大学受験を思い出してしまいました…
そしてこれから長い長い午後の試験に移ります。
実技試験(集合方式)
集合方式は筆記試験を受けた会場と同じ部屋で行われました。自分の受験番号が表示されたところに座ります。
試験が始まる前に30分ほど使い試験結果の送付用のはがきなどに自分の住所書いたりする時間があります。
この時にボールペンが必要になるので用意しておきましょう!
そして12時45分に集合方式が始まります。
時間は3問で15分。十分な時間はありますが、筆記試験の時ほどの余裕はないのでさっさと進めましょう!
問題は自動火災報知機が発報したときの対応などの穴埋めがでました。
先ほど丸暗記してたものを1部だけ書けばよかったので楽でした。
最後の問題は警備巡回中に煙を感じたときの対処法が問われました。これは穴埋めではなく、すべて順序だてて書かなくてはなりません。
火災報知機のスイッチを押すと防災センターに内戦と書きましたがどうやら、大声で周りに知らせるも必要のようですね。
決して完ぺきではないですが、なんとか手ごたえはあったのでここまでは安心でした。
スポンサーリンク
待機時間
自衛消防試験の欠点はここからです。
恐らく200人はいるであろう実技受験者が受験番号順に呼ばれて別室で試験を行います。
この別室というのが6部屋しかありません。1度に6人しか消化できないので、受験番号によっては相当待たされます。
私の受験番号は約150番でおよそ2時間待たされました!
合格発表の紙を見る限り私の番号は半分よりも前の方なので、人によってはこの倍以上の時間待たされているのかも!?
受験番号は申し込み順に決まっていくので、これから申し込みの人はぜひお早めに!!
さらに、この試験は不正に対しかなり厳しく、この待ち時間はスマホやpcなどの通信機器は一切使用禁止です。
トイレにはスマホの電波を感知するセンサーまでついているという徹底ぶり!
現代っ子にとってスマホ禁止は辛すぎる…
さらにさらにトイレに行くときや、かばんからテキストを取り出すにも試験官を呼んで許可が必要です…
まるで刑務所のような2時間でした…
実技試験(個別方式)
集合方式終了から約2時間後の15時、ここから戦慄の個別試験が幕を開けます。
受験番号が呼ばれると、8階から6階の実技試験会場に移動します。
6階で自分の前の人が終わるまで5~6分ほど待機します。
その間に衛生用手袋とマスクが配られました。試験とは関係なかったのでこれもコロナ対策でしょうか?徹底してます。
実技試験は6つの小部屋でそれぞれ1対1で行われてて、部屋によって出題が違います。前の人が終わって部屋空き次第、次の受験者が案内されるというシステムです。
よって出題は完全にランダムです。
私は「3番」の部屋にに入りました。
部屋に入ると試験用の屋内消火栓や非常放送設備などが壁に設置されていたり、床にAEDや消火器やらが置かれていました。
部屋の一角にモニターがありそこに問題が表示されてそれに対応して動作をしていきます。
ここからが最悪でした。
1問目の問題が非常放送設備の火災報知器が連動しているとき…マイクを使わずに…放送を流しなさい
とかなんとか言う問題でした。
連動!??
マイク使わずに!??
マイクを使った非常放送の練習はしてきましたが、自動の放送の方が出るとは思ってもみず、というか放送設備と連動ってなに??とう感じで全く分かりませんでした笑
とりあえず固まっててもしょうがないので適当にそれっぽいボタンを押して試験官の方をチラッと見ます。
試験官「………はい、よろしいですか?」
私「…はい、大丈夫です。」
はいっ、気を取り直して2問目、
「防災センターに勤務中に人が倒れて意識がないと通報がありました。安全防護班としては何を持っていきますか?」
という問題でした。
そして床に置いてあるいくつかのアイテムから3つ選んで試験官に伝えます。
「AED(意識がないので)」、「ホイッスル(野次馬対策)」、「人工呼吸用のマスク(直接は勘弁)」
を選びました。
最後はお互い挨拶して試験終了です。
お疲れ様でした。
試験終了
…多分落ちましたねこれは(笑)
ちなみに今回私が出された試験問題を後から、テキストで確認したのですが、テキストを見てもイマイチ分かりません。
もしかしたらものすごいマイナーな問題に当たってしまったかもしれません。
まぁ、一応筆記試験は受かっているので会社には示しはつきますし、次回は筆記試験免除になるのでまた頑張ろうということで。
試験の結果は4月初旬に発表になります。
またその時に感想など書きたいと思いますが、とりあえずこの記事がこれから受ける方の参考になればうれしいです!


スポンサーリンク
コメントを残す